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【備忘録】飼い主の入院生活 3回目の手術編(緊急部)⑨

この記事は数年前に手術入院をした時に経験したことを書いております。
今とは病気に関して異なることがあるかもしれませんが、
興味のある方はご覧ください


前回の続きです。


・・・・・心臓がドキドキバクバクしてます。

聞きたくないのに、耳に入ってくる音・・・

ピーコンピーコン

「お母さん、お母さん、お母さーん、やだー!!お母さん、お母さんーお母さんーお母さーん」

命が尽きようとしている母親を、
娘さんがひたすら必死に止めているという感じでした。
聞いてられなかったし、聞こえてくるのが辛かった。

私は母を早くに亡くしているので、
自分と重ねてしまっていました。

その後も頻繁に、ピーコン、ピーコン 
「お母さんお母さん」と繰り返され、
娘さんが必死に呼んでいるのに答えているかのように、
ピーコンピーコンが、ポン、ポンと通常時の脈の音に変わります。

死を迎えようとしていても、ちゃんと娘さんの声は聞こえているんだよね・・・。
夜も泣き声とお母さんと呼ぶ声が混じって聞こえ、とても寝るどころではなかった。

耳栓・・・ないからティッシュを詰めようかなと試したけど・・・意味がない。
逆に自分の心臓の音が体中に響いているように聞こえて、気になって寝れない。

次の日もピーコンピーコン「お母さーん、お母さーん、(嗚咽)お母さーん」
ポン、ポンと脈が戻る。

娘さんだいじょうぶかな。
あんなに泣いて叫んで、倒れたりしないかな。
お母さん、どうにか元気になってほしい。
何がなんでも戻って来て欲しい。

娘さんの願いは私の願いにもなっていました。
話もしたことはないけれど、もう他人事ではなくなってしまって。
きっと聞いてた他の入院患者さんも、同じ気持ちだったと思います。
あえてその話をすることはなかったけれど。

そんな状況が2日続きました。
2日後のお昼過ぎ頃、いつもの声以上に激しい叫び声、泣き声、嗚咽・・・・・

その時がきてしまったようでした。

人は本当に悲しいとき、苦しいとき、辛いとき、あんな声をだすのかと思うほど、
悲痛な心からの叫びでした。

あまりにも病棟内に響き渡っていたため、
いつもは開けっ放しの病室の扉が閉められました。

少ししてトイレに行こうとした私は、
廊下にあるソファーで泣き崩れている女性を見ました。
やつれて抜け殻のような40代位の女性。

機械の音、彼女の声は未だに忘れられず頭と耳に焼きついています。


続きます。



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